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文献詳細

雑誌文献

生体の科学27巻5号

1976年10月発行

文献概要

実験講座

神経細胞の分離培養と長期維持

著者: 別府宏圀1

所属機関: 1東京都立府中病院神経内科

ページ範囲:P.408 - P.412

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 複雑な生体の仕組の中から対象となる組織や細胞を取り出し,できるだけ単純化した条件下でその形態や機能を研究しようというのが組織培養の目的であり,分離培養はその中でも最も極限に位置する。神経組織の分離培養は1950年代半ばに始まり1,2),はじめはたかだか1週間程度の短期的な観察が限度であつたが,培養条件の改良とともに,神経以外の細胞の生育を極力おさえるという努力も加えられて次第に長期維持も可能となり3),現在では生理学的研究4),神経筋接合の形成5,6),中毒実験への応用など7,8),さまざまな試みが分離培養によつてなされつつある。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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