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神経細胞の分離培養と長期維持
著者: 別府宏圀1
所属機関: 1東京都立府中病院神経内科
ページ範囲:P.408 - P.412
文献購入ページに移動 複雑な生体の仕組の中から対象となる組織や細胞を取り出し,できるだけ単純化した条件下でその形態や機能を研究しようというのが組織培養の目的であり,分離培養はその中でも最も極限に位置する。神経組織の分離培養は1950年代半ばに始まり1,2),はじめはたかだか1週間程度の短期的な観察が限度であつたが,培養条件の改良とともに,神経以外の細胞の生育を極力おさえるという努力も加えられて次第に長期維持も可能となり3),現在では生理学的研究4),神経筋接合の形成5,6),中毒実験への応用など7,8),さまざまな試みが分離培養によつてなされつつある。
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