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アイオワ大学解剖学教室での体験
著者: 千葉胤道1
所属機関: 1千葉大学医学部解剖学教室
ページ範囲:P.483 - P.485
文献購入ページに移動中西部の代表的な農業州のアイオワに1847年に創立されたというこの大学は,現在Iowa cityとAmesとに分れているが,医学部はIowa cityにあり,州内に一つだけしかないために,ベッド数2000に近い大学病院は,州の医療センターの役割も果たしていると聞いた。Iowa cityは,人口約5万人,その内3万人は大学関係者という文字通りの大学町で,近くを走るinterstate 80と約15マイル離れたCeder rapid空港により外界と連絡する静かで平和なところであつた。
私の所属した解剖学教室は,1973年に完成した基礎医学ビルの1階にあり,薬理,微生物,生化学,生理の各教室が他の各階を占めていた。この建物は,シカゴのある設計グループにより,field theoryに従つて建てられたとのことで,モダンな美しいものであつたが,内部は,5角形の部屋,迷路のような廊下の交錯する,利用者には評判のよくないものであつた(図)。
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