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文献詳細

雑誌文献

生体の科学28巻2号

1977年04月発行

文献概要

コミニケーション

既成概念にとらわれない研究体制を/特定の人達・分野に限られない「生体の科学」に

著者: 臼倉治郎1 上里忠良2

所属機関: 1東京大・解剖 2東京医歯大・生化学・大学院

ページ範囲:P.131 - P.131

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 新設された「コミニケーション」という欄を通して,どのような意見が交され,また,どのような話題が生まれるのか,読者の一人として,興味を感じていました。もちろん,もとより,傍観者を決めこんでいましたが,突然,締切直前に「何かありませんか」という決第で,読者としての義理を感じ,筆を取ることにしました。多くの読者の要望で,出来上りながら,原稿の集りが悪いというのは,考えればおかしくもあります。しかし,それはこの欄が漠然とした内容を秘めているので,何を書こうかと,多くの読者が躊躇しているためでしょう。したがって,私も漠然とした希望を寄せたいと思います。
 最近の生命科学の発達は目覚しいもので,多くの学際的領域が開拓されました。逆にそのような領域に手を染めないかぎり,研究対象の真実の姿は現われないのかもしれません。たとえば,興奮性膜を例にとると,この膜は形態学的にはunit membraneとして構造しかもちませんが,生理学的には興奮伝導やそれに伴うgating機構,channel機構などactiveやpassiveな機構のより集まった場と見ることができるかもしれません。また,物理化学的には液体に近い状態の半透膜,あるいは陽イオン交換膜としても考えられるかもしれません。また,物理化学的には液体に近い状態の半透膜,あるいは陽イオン交換膜としても考えられるかもしれません。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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