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文献詳細

雑誌文献

生体の科学28巻3号

1977年06月発行

特集 神経回路網と脳機能

総説

神経回路網と中枢制御—とくに脳幹内歩行神経機構を中心として

著者: 森茂美1

所属機関: 1旭川医科大学第二生理学教室

ページ範囲:P.159 - P.169

文献概要

 はじめに
 神経回路網解析の目的は,その回路を構成する微細構造とその回路の機能を対応づけることにある。いいかえると,ある神経回路網が同定されたとき,それが目的とする動作の制御にどのような役割を果しているかを解明することである。
 神経回路網は,いわゆる微視的回路(micro-circuit)と巨視的回路(macro-circuit)に大別される。前者の例としては2個の神経細胞で構成される回路が,その最も基本的な型であり,伸張反射・屈曲反射など髄節性の要素的反射回路をその中に入れてもよい。後者の例としては,すでにその微細構造の解明された五つの異る神経細胞からなる小脳の神経回路があげられる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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