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特集 神経回路網と脳機能 総説
神経回路網と中枢制御—とくに脳幹内歩行神経機構を中心として
著者: 森茂美1
所属機関: 1旭川医科大学第二生理学教室
ページ範囲:P.159 - P.169
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神経回路網解析の目的は,その回路を構成する微細構造とその回路の機能を対応づけることにある。いいかえると,ある神経回路網が同定されたとき,それが目的とする動作の制御にどのような役割を果しているかを解明することである。
神経回路網は,いわゆる微視的回路(micro-circuit)と巨視的回路(macro-circuit)に大別される。前者の例としては2個の神経細胞で構成される回路が,その最も基本的な型であり,伸張反射・屈曲反射など髄節性の要素的反射回路をその中に入れてもよい。後者の例としては,すでにその微細構造の解明された五つの異る神経細胞からなる小脳の神経回路があげられる。
神経回路網解析の目的は,その回路を構成する微細構造とその回路の機能を対応づけることにある。いいかえると,ある神経回路網が同定されたとき,それが目的とする動作の制御にどのような役割を果しているかを解明することである。
神経回路網は,いわゆる微視的回路(micro-circuit)と巨視的回路(macro-circuit)に大別される。前者の例としては2個の神経細胞で構成される回路が,その最も基本的な型であり,伸張反射・屈曲反射など髄節性の要素的反射回路をその中に入れてもよい。後者の例としては,すでにその微細構造の解明された五つの異る神経細胞からなる小脳の神経回路があげられる。
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