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文献詳細

雑誌文献

生体の科学28巻4号

1977年08月発行

文献概要

話題

オーストラリアの研究生活雑感

著者: 竹中敏文1

所属機関: 1横浜市立大学医学部生理学教室

ページ範囲:P.309 - P.311

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 オーストラリア政府のグラントが3年間とれたから好きなときに来ないかという手紙をもらったのはもう4年も前のことになる。当時自分にとってオーストラリアという国はなんとなく魅力ある国であった。如何にも大陸的な国柄であるにもかかわらずNobel laureateの中でも一級品の免疫耐性の研究のSir F.Burnetや,わが国の電気生理学に大きな影響を与えたSir J.Ecclesなどが出現したということも不思議なことであった。いく所は,研究のメッカであるANUでなくUniv.of Queenslandの数学教室であった。ここのProf.Bassという人は物理化学が得意で,以前から膜研究にこちらのデータを使用していたからである。日本の数学教室に比べて内容が非常に幅広いので,問い合わせてみたところ日本の方が例外で片寄っており,たとえばイギリスにいけば波動を研究している人が教室主任になっているという話であった。そこでいままで全く経験のない教室に入ってもまれてみるのも面白いので彼の地に向かった。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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