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実験講座
無拘束動物の交感神経活動
著者: 二宮石雄1 米沢良治2
所属機関: 1国立循環器病センター研究所心臓生理部 2広島工業大学電気工学科
ページ範囲:P.64 - P.69
文献購入ページに移動従来,交感神経活動の記録は麻酔下で実験動物を実験台に固定し動かない状態下で行っていた。この特殊な実験状態下で得たデータから導かれた結論は日常生活時(無麻酔,無拘束状態下)の交感神経活動の指標として定性的ならびに定量的にどの程度信頼できるだろうかという素朴な疑問がもたれていた。とくに高位中枢神経の交感神経系に及ぼす影響についての研究1)は麻酔下では困難であった。また行動に伴った,あるいは行動に先行して起るであろう交感神経活動の研究2)は全く残されており効果器の応答3)から推定するにとどまった。
これら一連の疑問を解明するには直接,無麻酔,無拘束状態下で交感神経活動を記録する必要があった。しかし困難な問題点は無麻酔,無拘束状態下の記録のために従来麻酔下で使用されていた方法をそのまま適用できないことてあった。
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