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話題 第27回国際生理科学会議衛星シンポジウム印象記・2
「神経内分泌統合の電気的サイン」の円卓会議
著者: 八木欽治1
所属機関: 1自治医科大学・第二生理学教室
ページ範囲:P.73 - P.74
文献購入ページに移動 標題の円卓会議は,昨夏パリで開かれた第27回国際生理科学会議のsection 8 Endocrinology and Neuroendocrinologyに属し,7月21日午前9時から12時まで3時間のパネル討論形式で行われた。司会者のDr. B. A. Cross(英ケンブリッジ大ARC研究所長)は,神経内分泌制御の概念を確立したG. W. Harris教授の門下生であり,J. D. Greenと一緒に神経内分泌制御の研究に視床下部ニューロンの電気的活動の記録を取り入れた最初の人(1959年)として有名である。もう1人の司会者Dr. J. D. Vincent(仏,ボルドー大)は,1970年以来無麻酔サルの視索上核神経分泌ニューロンの電気生理学的研究に多くの成果をあげ,発火パターンによるバゾプレッシン(AVP)分泌ニューロンの同定法の提唱と浸透圧受容ニューロンは神経分泌ニューロンではないという主張で知られている。
この円卓会議は以下に述べる三つの主題によって構成された。各主題ごとに指名された3名のmain openerはその主題に関して最近の問題点を紹介し,今後のアプローチへの展望と研究戦略を主体として10分間でまとめるようにあらかじめ要請された。各主題ごとに20分間のパネル討論がなされ,最後にさらに20分間の一般討論とconcluding remarkがなされた。
この円卓会議は以下に述べる三つの主題によって構成された。各主題ごとに指名された3名のmain openerはその主題に関して最近の問題点を紹介し,今後のアプローチへの展望と研究戦略を主体として10分間でまとめるようにあらかじめ要請された。各主題ごとに20分間のパネル討論がなされ,最後にさらに20分間の一般討論とconcluding remarkがなされた。
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