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文献詳細

雑誌文献

生体の科学29巻2号

1978年04月発行

解説

神経毒素—ペプチドおよびタンパク質

著者: 阿部輝雄1

所属機関: 1新潟大学脳研究所神経化学

ページ範囲:P.134 - P.142

文献概要

 はじめに
 神経細胞は興奮膜を有し,刺激はインパルス(活動電位)という形で軸索を伝わり,シナプスと呼ばれる2個の細胞の接合部を通じて,もう一方の細胞に導かれる。インパルスの伝導とシナプスにおける細胞間の相互作用は,脳の驚異的な高次機能の土台を成すものと考えられる。
 最近の生化学の進歩により,従来,単に推測の内に留まっていた,神経インパルスの伝導やシナプス伝達の分子機構を追究する機は熟してきたようにみえる。神経系に選択的に作用して,神経系の機能を損う物質を神経毒素と総称するが,神経毒素はそのための有力な武器である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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