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文献詳細

雑誌文献

生体の科学29巻3号

1978年06月発行

特集 心臓のリズム発生

総説

下等動物の心臓リズム

著者: 江原有信1

所属機関: 1筑波大学生物科学系

ページ範囲:P.195 - P.202

文献概要

 はじめに
 1928年William Harveyが心臓の拍動と血流について画期的な研究を発表してから,心臓は生物学,医学などの研究対象になることの多い臓器であるとともに,近年は心臓病による死亡が目立つこともあって,相変らず注目を集めている。Harveyは研究材料として脊椎動物ばかりでなく,甲殻類・昆虫類および軟体動物も使い,心臓が血流を生じさせていることを明らかにした1)
 心臓は動物体から取り出して適当な条件においても,自動的規則的に拍動を続けることは18世紀後半以来知られた事実である2)。適当する外液条件はRingerによって研究され3),その成果は生理学実験に広く応用されている。心臓リズム発生の根源は心臓に内在していることも明らかである。しかし,心臓と名がついているリンパ心臓は脊髄神経によって駆動されている4,5)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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