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文献詳細

雑誌文献

生体の科学29巻3号

1978年06月発行

文献概要

話題

米国のグラントシステムについて—(その1)グラントの種類/(その2)研究システムに与える影響

著者: 長友孝文1

所属機関: 1新潟薬科大学理学教室

ページ範囲:P.222 - P.231

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 はじめに
 日本の研究者が米国へ留学を希望する旨の手紙を米国の研究室に送った時,その研究室のボスから,"私の研究室は,現在グラントがないので悪しからず"あるいは,"現在グラントを申請中なのでもう少し待ってほしい"と書かれた返事を受け取った人も多いと思います。また,実際に米国に留学した際,研究者の会話の中で,"グラント"という言葉を耳にしたり,あるいは,研究室のボスが2〜3ヵ月にわたってグラント申請書の作成に神経質になっている姿に接した方も少なからずいると思います。米国においては,研究費の獲得方法が100%グラントに依存していることを考えると,グラントすなわち研究費を獲得できるか否かがその研究者の死活問題にまで発展し,研究を維持し進めるためには,日本では想像できないほどの厳しさがあると考えられます。
 Public Health Scienceから発行された報告書によると,"Grant"の定義が以下のように述べられています。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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