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特集 中枢のペプチド
特集"中枢のペプチド"によせて
著者: 矢内原昇1
所属機関: 1静岡薬科大学生物薬品化学教室
ページ範囲:P.244 - P.245
文献購入ページに移動 生体微量成分に関する生化学的研究の著しい進歩により,新しい活性ペプチドがつぎつぎに単離され,その構造決定がなされるとともにただちに化学者により化学合成が試みられ,構造が確認されると,ついで合成ペプチドによる生理学的研究に発展するという一般的なパターンで広範な領域にわたり,活性ペプチドに関する研究は迅速に展開されるようになった。さらに純粋な天然または合成ペプチドが入手可能になるとともに抗血清の作成が試みられ,ついでその特異性が確認された抗血清を用いる免疫組織化学あるいはラジオイムノアッセイなどの免疫化学的手法による研究も最近著しい発展がみられる。
これら一連の研究はいずれも新しい活性ペプチドまたはペプチドホルモンの発見によってはじめて展開される事実から,中枢のポリペプチドについても,GuilleminおよびSchallyらによるTRH,LH-RHおよびソマトスタチンの視床下部からの単離,あるいはLeemanらによる同様視床下部からのsubstance Pおよびニューロテンシンの単離はきわめて大きい意義をもつものといえよう。
これら一連の研究はいずれも新しい活性ペプチドまたはペプチドホルモンの発見によってはじめて展開される事実から,中枢のポリペプチドについても,GuilleminおよびSchallyらによるTRH,LH-RHおよびソマトスタチンの視床下部からの単離,あるいはLeemanらによる同様視床下部からのsubstance Pおよびニューロテンシンの単離はきわめて大きい意義をもつものといえよう。
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