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ゾウリムシにおける纎毛運動の制御
著者: 内藤豊1
所属機関: 1筑波大学生物科学系
ページ範囲:P.284 - P.293
文献購入ページに移動 Ⅰ.細菌と分子生物学
過去約20年間,分子生物学や分子遺伝学は,大腸菌(Escherichia coli)を研究材料として画期的発展を遂げ,生命科学の各分野に大きな影響を与えてきた。これは,大腸菌で得られた知見が,大腸菌のみにとどまらず,われわれ人間も含めた一般生物の機能の解明に役立つことを意味している。つまり,生命現象における一様性を如実に示しているといえよう。
細菌などの微生物が研究材料として優れている点はつぎの二点である。
過去約20年間,分子生物学や分子遺伝学は,大腸菌(Escherichia coli)を研究材料として画期的発展を遂げ,生命科学の各分野に大きな影響を与えてきた。これは,大腸菌で得られた知見が,大腸菌のみにとどまらず,われわれ人間も含めた一般生物の機能の解明に役立つことを意味している。つまり,生命現象における一様性を如実に示しているといえよう。
細菌などの微生物が研究材料として優れている点はつぎの二点である。
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