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第7回国際薬理学会(パリ)印象記
著者: 野々村禎昭1
所属機関: 1東京大学医学部薬理学教室
ページ範囲:P.490 - P.493
文献購入ページに移動 第7回国際薬理学会は7月16日から21日まで,パリ大学薬理学教室Lechat教授主催のもとにパリ市国際センター(Centre International de Paris)に56カ国,約5,000名の参加者を集めて盛大に開かれた。第5回,第6回と連続2位という多数の参加者を送っている日本から今回も300名に達する出席者があったが,ヨーロッパ交通の要地に位いし,名にしおう世界観光地のメッカ,パリとあっては大西洋を囲んだ各国からも空前の参加者が集まり,900名のアメリカを筆頭に,700名の地元フランス,430名のイギリスに次いで,さすがの日本も参加者数では4位におちてしまった。
このような膨大な参加者を集めて普通の会場ではとても消化しきれるものではないが,ドゴール時代にフランスの威信をかけて建築に着手したといわれる国際センターの規模は素晴らしいもので,この大学会を美事にのみこんでしまった。もっとも会議場はパリの西に位置しているとはいえ,地下に地下鉄駅をもち,ブローニューの森の前にあるという散歩には好適な場所にあり,7月とはいえ気温は20℃前後という心地良い温度とあっては,学会参加者達もついついパリの街に出かけたくなってしまって,各会場の出席者を手頃な数になるように自己調節していた。
このような膨大な参加者を集めて普通の会場ではとても消化しきれるものではないが,ドゴール時代にフランスの威信をかけて建築に着手したといわれる国際センターの規模は素晴らしいもので,この大学会を美事にのみこんでしまった。もっとも会議場はパリの西に位置しているとはいえ,地下に地下鉄駅をもち,ブローニューの森の前にあるという散歩には好適な場所にあり,7月とはいえ気温は20℃前後という心地良い温度とあっては,学会参加者達もついついパリの街に出かけたくなってしまって,各会場の出席者を手頃な数になるように自己調節していた。
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