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赤血球表面膜物質と重金屬との親和性—(その1)鉛に就いて
著者: 小泉芳夫1
所属機関: 1横濱醫大生理學教室
ページ範囲:P.85 - P.88
文献購入ページに移動 緒言
微量な重金屬を作用させた赤血球は種々の興味ある現象をあらわすことが知られている。この樣な重金屬の赤血球に及ぼす影響に就いてはAub,Reznikoff, Smith 1),Φγsκον2) Henriques 3)Key 4)等の數多くの業績が擧げられる。しかし,其等はいずれも赤血球の表わす色々の"現象"を對象としたものが多く,重金屬の赤血球それ自體に及ぼす直接的,本質的な作用に關する充分な検討がなされるとは言い難い。
筆者は重金屬の赤血球に及ぼす影響を直接的な角度から検討しようと試み,先づ重金屬と赤血球との親和性(結合)について實驗を行つたのである。
微量な重金屬を作用させた赤血球は種々の興味ある現象をあらわすことが知られている。この樣な重金屬の赤血球に及ぼす影響に就いてはAub,Reznikoff, Smith 1),Φγsκον2) Henriques 3)Key 4)等の數多くの業績が擧げられる。しかし,其等はいずれも赤血球の表わす色々の"現象"を對象としたものが多く,重金屬の赤血球それ自體に及ぼす直接的,本質的な作用に關する充分な検討がなされるとは言い難い。
筆者は重金屬の赤血球に及ぼす影響を直接的な角度から検討しようと試み,先づ重金屬と赤血球との親和性(結合)について實驗を行つたのである。
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