icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学3巻4号

1952年02月発行

文献概要

報告

皮膚壓追の筋緊張に及ぼす影響—第一報 人の上肢筋に及ぼす影響

著者: 高木健太郞1 長谷川渙1 倉島昭示1

所属機関: 1新潟大學醫學部生理學教室

ページ範囲:P.169 - P.171

文献購入ページに移動
 前おき
 手術的に大腦を取り去つた所謂視床體猿は歩行することができない。かかる猿を床の上に横に寢かせると,上側になつた上下肢は屈曲され,下側になつた上下肢は強く伸展して強直状態になる(1.2.3)。Magnusはかかる現象は横位に寢たため皮膚から受ける刺激,恐らくは壓刺激が體の左右の面に非對稱となるためであるといつている。事實このような状態に於て上側になつた體側面に板を押しあててやれば,體の兩側面から受ける壓迫が對稱性となるために,上下肢の伸展,屈曲の度合が左右とも等しくなるといつている(Board Test)。
 Bieber, Fulton3)は運動領及び前運動領を取り去つただけの猿でも上と同樣なこともみとめ,更にFulton, Dow4)は雨側迷路のみを破壞した猿で同樣なことをみている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら