icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学3巻4号

1952年02月発行

文献概要

報告

定量的沈降反應による微量蛋白質の定量

著者: 紺野邦夫1 山下雅子1

所属機関: 1東京大學醫學部生化學教室

ページ範囲:P.179 - P.182

文献購入ページに移動
 1935年Heidelberger及びKendall等(1)は抗原抗體沈降反應に於て生成する沈澱の量及び組成に就いて詳しい實驗を行い,定量的理論を導いた。此の理論により,その後免疫化學的方面からの蛋白質の研究は進められつつあるが,これを利用して微量の蛋白質を定量することが出來る(2,3)。抗原抗體反應は非常に特異的であるから,此の特異性を利用すれば極く徴量の蛋白質も測定することが出來るし,又他の蛋白質と混合し他の方法にてはそれだけを測定することは不可能の場合でも本法を用いれば可能となる。只此の場合抗體を作る免疫操作があり,又定量操作も低温にて行わねばならないので少しく煩雑である。ここにその方法と二三の例について報告する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up

本サービスは医療関係者に向けた情報提供を目的としております。
一般の方に対する情報提供を目的としたものではない事をご了承ください。
また,本サービスのご利用にあたっては,利用規約およびプライバシーポリシーへの同意が必要です。

※本サービスを使わずにご契約中の電子商品をご利用したい場合はこちら