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汗のイオン構成,汗腺エネルギー代謝,高度發汗時における鹽分補給の問題
著者: 松岡脩吉1 吉川春壽2 佐藤徳郞3 福山富太郞3
所属機関: 1東京大學醫學部公衆衞生教室 2東京大學醫學部生化學教室 3國立公衆衛生院
ページ範囲:P.219 - P.223
文献購入ページに移動それらの研究を進める上に先ず微量測定法が要求されるので,吉川等はClはSchalesの方法,焦性葡萄酸はフェニールヒドラジン法,乳酸はBarker等の方法を採用し,我が國に紹介した。KはKramer等の方法,NaはKramer等のピロアンチモン酸カリ法,PO4は鹽化錫を用いる微量法,SO4はベンチヂン法に補正を加え,CaはSobel法,Mgは燐酸鹽として沈澱させ,その燐を量つた。CO2はVan Slykeの検壓法によつたが,特に抽出室は原法そのまゝの寸法を使用した。これは本邦で市販されているものより確かに使い易い。NH3はパームチツト,ネスレル法を採用し,pHは水の試驗に用いる比色法を微量の汗に應用した。
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