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文献詳細

雑誌文献

生体の科学3巻6号

1952年06月発行

文献概要

報告

脳下垂體後葉ホルモンの抗利尿成分—特にその檢定方法に就いて

著者: 小畑英介1

所属機関: 1東京濱田病院

ページ範囲:P.269 - P.272

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 抗利尿作用の検定には犬,兎,ラツテ,マウス等が使用され,何れもその方法は類似しているが動物各個體の變動に依る誤差を少くするため成る可く多數の動物群の平均値を採る必要上,ラツテ,マウスの如き小動物の方が適當であるとされて居る。Gibbsはマウスに依る方法を提唱したが,Burnはマウスでは尿量が餘りにも少いがらラツテを使用するのが最も良いと唱えた。爾來現在に到る迄この方面の研究にはBurnの原法又はその變法が最も多く用いられている樣である。
 吾々は腦下垂體後葉ホルモンの抗利尿成分をinactivateする物質が妊婦血中に存在するのを追究する目的で,實驗を行いつゝあり,その成績に就てはは別途に發表の豫定であるが,茲には對照實驗として行つた,Pituitrin,Oxytocin及びVasopressinの抗利尿作用に關する動物實驗成績,就中その實驗方法に就いて述べ,又之と併行して行つた人體實驗の成績に就いても少しく述べて見たいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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