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文献詳細

雑誌文献

生体の科学30巻1号

1979年02月発行

文献概要

特集 生物物理学の進歩—第6回国際生物物理学会議より 総説

精子,纎毛,バクテリアの運動

著者: 毛利秀雄1

所属機関: 1東京大学教養学部生物学教室

ページ範囲:P.6 - P.9

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 はじめに
 ここ10数年の間に,非筋肉系の細胞運動にアクチン・ミオシン系とは異る収縮タンパク質が関与していることがしだいに明らかになってきた。たとえばバクテリアの運動はフラジェリンよりなる鞭毛がその根本にあるモーター装置で回転することで起こり,ツリガネムシの柄の中にあるspasmonemeの収縮にはCa結合タンパク質であるスパスミンが関与しており,また精子の鞭毛や繊毛虫の繊毛の運動はチューブリン・ダイニン系の働きによって起こる。
 ここでは第6回国際生物物理学会議における標題のようなシンポジウムでの講演を中心に,その後に名古屋で行われた"アクチン,ミオシンおよび関連タンパク質による細胞運動"に関する山田コンファレンス,箱根で行われた"原核生物および真核生物の鞭毛運動の機構とその調節"に関する日米セミナーでの話題についてもまとめてのべることにする。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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