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特集 生物物理学の進歩—第6回国際生物物理学会議より
総説
文献概要
第6回国際生物物理学会議が盛況であったことは他のレビューにも明らかな通りである。なかでも生体膜は発表の多い分野であった。内容も生物学的なものから化学的なもの,物理学的アプローチに至るまでじつにさまざまである。主催者側はそれを,"構造","分子運動","生理学","赤血球","ミトコンドリア","輸送","機能"などに分類していて,その事情をよく反映している。また,受容体が生体膜から独立した項目として扱われているのが印象に残った。これらのすべてにわたって通覧することは限られた紙面では不可能に近いので筆者の関心のあったものを重点的に扱うことを許してほしい。
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