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特集 生物物理学の進歩—第6回国際生物物理学会議より
総説
文献概要
生物物理学の領域の中で中枢神経系の働きに関する研究は比較的小さな部分を占めているに過ぎないが,それだけにユニークな分野でもある。IUPABの中には神経情報に関する委員会があり,その示唆に基づいて視覚系における情報処理と動物と環境のコミニケーションの二つのシンポジウムが企画され,このたび実現の運びとなったものである。座長はイギリスのキール大学教授で上記の委員会委員長のD.M.MacKay氏と筆者がつとめ,西ドイツ・ゲッチンゲンのマクス・プランク研究所のW.Reichardt教授,NHK放送科学基礎研究所の深田芳男主任研究員,東大医学部生理学教室の外山敬介助教授,米国ハーバード大学神経生物学教室T.N.Wiesel教授,米国NIH研究員R.H.Wurtz博士の5名の発表が行われた。
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