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特集 生物物理学の進歩—第6回国際生物物理学会議より 総説
生物レオロジー
著者: 米田満樹1
所属機関: 1京都大学理学部動物学教室
ページ範囲:P.29 - P.32
文献購入ページに移動 第6回国際生物物理学会議での24のシンポジウムの中でも,「生物レオロジー(Biorheology)」はとくに奇妙なセッションであった,と今私は思っている。どの点が奇妙なのかは後からふれるとして,まず生物レオロジーとはいかなる研究分野なのかを調べておく必要があろう。
岡小天著の「レオロジー(副題)生物レオロジー」1)によれば生物レオロジーのうち「最も広くかつ深く研究されている分野はヘモレオロジー(hemorheology)である」という。事実この大著を構成する11の章のうち,第1章の「レオロジー」(一般論)につづく9章はすべて血管と血液とそして血流のレオロジーに当てられ,最後の1章だけが「その他の生物レオロジー」を駈足で扱っている。
岡小天著の「レオロジー(副題)生物レオロジー」1)によれば生物レオロジーのうち「最も広くかつ深く研究されている分野はヘモレオロジー(hemorheology)である」という。事実この大著を構成する11の章のうち,第1章の「レオロジー」(一般論)につづく9章はすべて血管と血液とそして血流のレオロジーに当てられ,最後の1章だけが「その他の生物レオロジー」を駈足で扱っている。
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