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文献詳細

雑誌文献

生体の科学30巻1号

1979年02月発行

文献概要

解説

肺がんとMyasthenic syndrome—その神経筋伝達異常の実験的再現

著者: 石川行一1 岡本達也2

所属機関: 1南カリフォルニア大学医学部神経科 2千葉大学医学部,肺外科

ページ範囲:P.33 - P.39

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 はじめに
 がんに併発して,いろいろな神経症状が起きてくることがある。それらの神経症状の中で,直接的な原因,すなわち,転移巣,浸潤,圧迫などによるものではなくて,まったく,間接的な影響によるものを総称して,"がんの遠隔作用",または"がん性ニュロマイオパティー"とよんでいる。
 比較的にまれな疾患群であり,注目されることも少なく,その本態などについてはあまりよく研究されているとはいいにくい。その病因については,背景のがんが何らかの物質を産生していて、その毒作用によるものといわれているが,まだ,そのような物質が同定されたわけではない。ただ,よく知られているように,がんの中には,各種の生理的なホルモン,その前駆物質,あるいは異型物質などを産生するものがあるので,この推論は十分納得できるものであろう。このがん性ニュロマイオパティーについては,種々の総論を参照されたい1,2)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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