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文献詳細

雑誌文献

生体の科学30巻2号

1979年04月発行

文献概要

実験講座

マルチ微小電極装置—磁気結合補強型独立駆動方式

著者: 河野眞久1

所属機関: 1電子技術総合研究所電子計算機部アナログ情報研究室

ページ範囲:P.132 - P.140

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 はじめに
 形態学的構造や生理学的機能上,多くの特異的な部分要素からなり,より合目的に高度に組織された脳は一つの大規模システムといえよう。脳システムの最小機能要素はニューロンであり,共通の目的達成のために機能分化した多彩なニューロン群が神経情報処理原理の秩序に基づいて互いに影響を及ぼし合っている複合体である。
 このような複雑な脳システムをよりよく理解する一つのアプローチとして,ある程度その処理目的機能が把握された基本的な単位システムを構築するニューロン群を,空間的時間的観点からその相互依存関係を観測分析しそのモデル化を行ない,その局所的神経回路網を構築するニューロン間の接続様式と処理機能との関連性を定量的に究明して,神経情報処理機構の基本的論理を推察してゆく手法が考えられる。たとえばその代表的な基本単位システムとしては,Mountcastle,Hubel & Wiesel,Szentagothai,外山らによって今までに詳細に研究されてきた大脳皮質領域での機能的共通因子を有するニューロン群の小柱構造と層別分布によるシステム構成がある1〜3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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