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文献詳細

雑誌文献

生体の科学30巻5号

1979年10月発行

文献概要

特集 In vitro運動系 総説

アクトミオシン系の収縮

著者: 丸山工作1

所属機関: 1千葉大学理学部生物学教室

ページ範囲:P.317 - P.325

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 1942年,ハンガリーの小都市セゲドの大学の医化学研究室で,Szent-Györgyiは,長いこと抽出してねばねばとしたミオシンBからつくった糸にATPをかけてみた***。それは,みるみるうちに収縮した。サスペンジョンでも"超沈殿"が起った。Szent-Györgyiは,直観的に,筋収縮を試験管内で再現したと思った。
 しかし,Szent-Györgyiの直観がそのとおりであることが実証されるには,長い年月を要した。物理化学者はATPの電荷によるコロイドの離液にすぎないと指摘した。事実,1968年にもハンガリーの生理学者Ernstはオボアルブミンの糸がATPで短縮するのを示したくらいである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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