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特集 In vitro運動系 総説
鞭毛モデルの運動
著者: 高橋景一1
所属機関: 1東京大学理学部動物学教室
ページ範囲:P.346 - P.354
文献購入ページに移動 鞭毛や繊毛の運動機構に関する研究は,この10数年間に飛躍的な進歩をとげた。とくに,鞭毛や繊毛の運動が,その内部にある微小管どうしのすべりによって起るという考え(微小管すべり説)が,多くの証拠を得て確立したことは,さまざまな方向からの研究に統一的な視点を与えたもので,画期的な出来事であったといってよい。
運動機構の解明を目指す研究の流れの中で,鞭毛(または繊毛)モデル,すなわち鞭毛や繊毛の表面膜がもつ選択透過性を,グリセリンや表面活性剤によって取り除いた標本(モデル)を用いる実験は常に重要な役割を果たしてきた。また,今後の研究においても,鞭毛(繊毛)モデルは強力な武器としてますます利用されるものと期待される。
運動機構の解明を目指す研究の流れの中で,鞭毛(または繊毛)モデル,すなわち鞭毛や繊毛の表面膜がもつ選択透過性を,グリセリンや表面活性剤によって取り除いた標本(モデル)を用いる実験は常に重要な役割を果たしてきた。また,今後の研究においても,鞭毛(繊毛)モデルは強力な武器としてますます利用されるものと期待される。
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