icon fsr

文献詳細

雑誌文献

生体の科学30巻6号

1979年12月発行

文献概要

特集 細胞間コミニケーション 総説

細胞間の通路

著者: 菅野義信1

所属機関: 1広島大学歯学部口腔生理学教室

ページ範囲:P.402 - P.408

文献購入ページに移動
 はじめに
 植物のコルクの網目状の構造からまず細胞の概念が出発し,高等動物であっても,形や機能こそ異るが,やはり細胞という単位から生体が成立つことは今日では全く確立した事実である。
 すなわち細胞は生体の最小の機能単位であり,細胞は細胞膜(形質膜plasma membrane)によって囲まれた一つの独立した形をもち,分裂し,時に動き,環境の変化に反応し,代謝し,分裂後は増殖し,分化する。分化によって機能の異る細胞群が生じ,細胞群はホルモンによる液性調整と神経による神経調整によって生体全体の調和を保っている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

雑誌購入ページに移動
icon up
あなたは医療従事者ですか?