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解説
シグナル仮説の現状とシグナル配列の遺伝的解析
著者: 藤田泰太郎1
所属機関: 1浜松医科大学生化学第2講座
ページ範囲:P.451 - P.455
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原核,真核細胞を問わず,リボソームで合成されたタンパク質がいかにして細胞内の所定の細胞内小器官に組み込まれるか,あるいは分泌タンパク質の場合細胞外へ放出されるかは,細胞の構成および機能上本質的な問題である。
1975年,BlobelとDobberstein1)により新生タンパク質のN末端に,タンパク質が細胞質膜を透過すべきか否かを決める一次構造をもつというシグナル仮説が提唱されて以来,分泌タンパクおよび細胞膜タンパクの膜透過機構を研究するうえでの作業仮説となってきた。
原核,真核細胞を問わず,リボソームで合成されたタンパク質がいかにして細胞内の所定の細胞内小器官に組み込まれるか,あるいは分泌タンパク質の場合細胞外へ放出されるかは,細胞の構成および機能上本質的な問題である。
1975年,BlobelとDobberstein1)により新生タンパク質のN末端に,タンパク質が細胞質膜を透過すべきか否かを決める一次構造をもつというシグナル仮説が提唱されて以来,分泌タンパクおよび細胞膜タンパクの膜透過機構を研究するうえでの作業仮説となってきた。
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