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谷口シンポジウム「生物物理」—生体膜とくに神経軸索膜の構造と機能
著者: 松本元1
所属機関: 1電子技術総合研究所オプトエレクトロニクス研究室
ページ範囲:P.85 - P.90
文献購入ページに移動 第5回谷口シンポジウム(生物物理部門)は11月5日,6日および8日の3日間にわたり,筑波大学大学会館小ホールにて「生体膜の構造と機能」というテーマで,主として神経軸索膜の構造と機能の問題を取り上げ,行われた。シンポジウムの出席者は19人ですべて招待者である。出席者の顔ぶれは表1,図1のとおりで,講演者と講演題目は表2に掲げた。これら題口から判るように本シンポジウムの主題は:
①チャンネルタンパク質の生化学的性質が現時点でどの程度明らかになっているかを討義すること
②軸索鞘(axolemma)の内側(原形質側)に存在する裏打ち構造体とその生理的役割に関して討議すること
の二つに的を絞った。多くの講演内容はまったく斬新で雑誌に投稿中あるいは数日前に投稿したというものまであり,かつそれがきわめて重要な発見を含んでいて得る所まことに大であったといえよう。国内外を問わず参会者全員がこれほど充実した会議にこれまで出席した事がないと繰り返し感想を述べていたのもあながち社交辞令とばかり思えない。オーガナイザーとしてこのシンポジウムの成功を大変誇らしく思う由縁である。逆に言うとこの分野での研究の進展速度がいかに速いかを物語っているともいえよう。
①チャンネルタンパク質の生化学的性質が現時点でどの程度明らかになっているかを討義すること
②軸索鞘(axolemma)の内側(原形質側)に存在する裏打ち構造体とその生理的役割に関して討議すること
の二つに的を絞った。多くの講演内容はまったく斬新で雑誌に投稿中あるいは数日前に投稿したというものまであり,かつそれがきわめて重要な発見を含んでいて得る所まことに大であったといえよう。国内外を問わず参会者全員がこれほど充実した会議にこれまで出席した事がないと繰り返し感想を述べていたのもあながち社交辞令とばかり思えない。オーガナイザーとしてこのシンポジウムの成功を大変誇らしく思う由縁である。逆に言うとこの分野での研究の進展速度がいかに速いかを物語っているともいえよう。
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