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谷口シンポジウム「生物物理」—生体膜とくに神経軸索膜の構造と機能
著者: 松本元1
所属機関: 1電子技術総合研究所オプトエレクトロニクス研究室
ページ範囲:P.85 - P.90
文献概要
①チャンネルタンパク質の生化学的性質が現時点でどの程度明らかになっているかを討義すること
②軸索鞘(axolemma)の内側(原形質側)に存在する裏打ち構造体とその生理的役割に関して討議すること
の二つに的を絞った。多くの講演内容はまったく斬新で雑誌に投稿中あるいは数日前に投稿したというものまであり,かつそれがきわめて重要な発見を含んでいて得る所まことに大であったといえよう。国内外を問わず参会者全員がこれほど充実した会議にこれまで出席した事がないと繰り返し感想を述べていたのもあながち社交辞令とばかり思えない。オーガナイザーとしてこのシンポジウムの成功を大変誇らしく思う由縁である。逆に言うとこの分野での研究の進展速度がいかに速いかを物語っているともいえよう。
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