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文献詳細

雑誌文献

生体の科学31巻2号

1980年04月発行

談話 コンファレンス・ディナー研究集会

脳を創る(2)—創造過程—心理学の視点から

著者: 波多野誼余夫1

所属機関: 1独協大学教養部

ページ範囲:P.170 - P.173

文献概要

 私は心理学をやっておりまして,実際にものを創るということは,ほとんどないわけでございます。いま中野先生**が最後におっしゃいましたように,情報処理のレベルでプログラムができるということと,それから実際にそういう機構が物としてできるということは,分けて考えた方がいいかと思うんですが,私の方は,情報処理のレベルでいっても,少なくとも,今の最も進んだコンピューターのプログラムでも,どうも人間のようにはいかんというお話をしまして,こちらは悲観論でいこうかと思っております。もちろん,プログラムは,人間の知的行動の所産と,一見したところ「紙一重」の差しかないものを生み出すのですが,この紙一重の差が実際には越えがたいものだというのが話の主旨であります。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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