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文献詳細

雑誌文献

生体の科学31巻4号

1980年08月発行

文献概要

特集 化学浸透共役仮説 円卓討論

化学浸透共役仮説をめぐって

著者: 香川靖雄1 安楽泰宏2 二井将光3 星猛4 藤田道也5

所属機関: 1自治医大・生化 2東大・理・植物 3岡山大・薬・微生物 4東大・医・生理 5浜松医大

ページ範囲:P.274 - P.311

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第1部 H-ATPase
 藤田(司会) 今日は「化学浸透共役仮説をめぐって」というかなり大げさなテーマを設けたわけですが,お集まりくださった方々は,世界的に見ても最前線というか,指導的な立場におられる研究者でして,こういう機会を持ちえたことはたいへん幸運だと思います。
 Bioenergeticsというのは,電気自由エネルギー,化学自由エネルギー,浸透エネルギー,そういうものの変形・交換の起こる膜過程だというふうにいわれているわけですが,その中でも,プロトンの膜に関する非対称分布が中心的な現象となっているわけです。プロトン勾配の形成,およびそのADPのリン酸化と物質輸送への共役が主な問題です。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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