文献詳細
解説
外分泌腺房細胞の電気生理—ラット,マウスの膵臓,唾液腺,涙腺を中心として
著者: 岩月矩之1 西山明徳2
所属機関: 1東北大学医学部応用生理学教室 2山形大学医学部第2生理学教室
ページ範囲:P.410 - P.421
文献概要
本題を論ずる前に電気生理学的方法の利点とその限界について論じてみたい。細胞内電極をもちいた電気生理学的方法の最大の利点は,述べるまでもなく,時間的経過の速いイオンフラックスの動態を忠実に捉えることができる点である。第2に,数本の微小電極を細胞に刺入して,隣接細胞間の機能的結合状況を知ることができる点である。
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