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文献概要
細胞表面膜に存在する多数の(糖)タンパク質を二次元ゲル電気泳動で分離する試みは幾つかなされて来たが1〜3),transmembrane proteinを多く含む表面膜(糖)タンパク質の全成分を分離条件を異にする2種類の泳動条件下において終始可溶性に保ち良い分離パターンを得ている泳動系はまれである。ここでは,まず,表面膜糖タンパク質の全成分に関し比較的良い分離パターンが得られるImada,Hsieh and Sueokaの記載した方法4)を筆者が用いている方法に基づいて紹介し,つぎに,O'Farrell法5)の表面膜(糖)タンパク質分析への応用例について簡単に記したい。
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