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文献詳細

雑誌文献

生体の科学31巻6号

1980年12月発行

文献概要

特集 大脳の機能局在 総説

マウスのヒゲと脳の樽形成—皮膚から脳を見る

著者: 山門誠1

所属機関: 1東京大学医学部脳研究施設解剖学部門

ページ範囲:P.474 - P.481

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 哺乳類の脳の特徴を最も良く表しているのは大脳皮質である。皮質のうち動物の持つ種々の感覚器官からの情報を一手に受容する知覚領野は特異な部位といえる。
 解剖学者は皮質の特徴である層構築に着目し,層を構成する神経細胞の種類,分布密度と神経突起による線維型がそれぞれ変化する箇所で層に垂直の境界線を引き連続する皮質を区画した。皮質表面に投影された各区画には符号が付けられ,出来上がった区画図を我々は脳地図と呼んでいる。この地図は皮質の異なる構築単位の大きさと単位相互の位置関係を平面上に表しており,Brodmann1)の地図とV. Economo2)の地図が,詳細な区画と機能的意味について批判されながらも,参考にされる3)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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