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日米セミナー「ミオシンの構造と機能」に出席して
著者: 丸山工作1
所属機関: 1千葉大学理学部生物学教室
ページ範囲:P.554 - P.558
文献購入ページに移動ミオシンは,厳密な意味では,単一の蛋白質ではない。分子量約20万のH鎖2本から成る主成分と,4分子の小蛋白質L鎖(g鎖ともよばれる)とからできあがった複合蛋白質である。脊椎動物の骨格筋のミオシンのL鎖には3種類あり,L2鎖2本はすべてのミオシン分子に共通しており,L1 2本,L3 2本,L1,L3各1本の3種類の分子種がある。ミオシンは分子の長さが150nmという細長い分子で,2つの頭があり,ATPアーゼ作用はこの頭部にある。アクチンと反応するのも頭部である。尾部は,フィラメント形成に関与する。
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