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文献詳細

雑誌文献

生体の科学32巻1号

1981年02月発行

話題

ウッヅホール臨海生物学実験所の日々

著者: 竹田俊明1

所属機関: 1自治医科大学第1生理学教室

ページ範囲:P.82 - P.85

文献概要

 米国北東部のマサチューセッツ州の東南部に突出した小さな半島Cape Codの一端に位置するウッヅホール臨海生物学実験所(Marine Biological Laboratory,以下M. B. L. とする)は,ヤリイカの巨大軸索の使用で英国plymouthの臨海実験所と並んで興奮膜の生理学の進展の舞台となったところとして有名である。筆者は昭和54年8月から1カ年余り,M. B. L. にyear roundの研究室を構えるNational Institute of HealthのDaniel L. Alkon博士のもとに留学する機会に恵まれたので,M. B. L. の活動の概要とAlkon博士の研究室での活動について御紹介したい。
 1888年創設になるM. B. L. の性格はユニークかもしれないM. B. L. はどこかの大学の付属の研究所といったものでなく,600人余りの科学者が所有する私的な法人組織なのである。従って会員の中から選出された執行委員会によって運営されている。広い敷地にそれぞれLillie,Whitman,Loebの名を冠する3棟の研究,教育棟と150人収容の宿舎,集会棟その他の施設を配している。全体で約140の実験室をもち,特に5月〜9月初旬の夏場に各地からの研究者が思い思いに実験室を借りて,新鮮な海の材料で研究していくのである。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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