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文献詳細

雑誌文献

生体の科学32巻3号

1981年06月発行

文献概要

特集 リポプロテイン 総説

肝臓におけるリポプロテイン形成

著者: 松浦志郎1

所属機関: 1関西医科大学第1生理学教室

ページ範囲:P.216 - P.222

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 小胞体内腔やゴルジ装置の槽内にしばしば見られるosmiophilicな顆粒(径300〜1000Å)が血清中に存在するVLDL(very low density lipoprotein)顆粒の前駆体ではないかということは,形態的観察28,29)からも,ゴルジ装置から分離したVLDLと血清中のVLDLとの生化学的分析の比較からも推察されている4,12)。肝細胞内で合成されるtriglyceride(TG)の運搬を担う各種アポリポタンパクや脂質の性質,リポタンパクの脂質とタンパクの組成については,他の綜説を参照されたい23〜25)。ここでは肝細胞におけるリポプロテインの形成がどのようなステップでなされ,血中へ放出されるかを追って見たいと思う。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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