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文献詳細

雑誌文献

生体の科学32巻3号

1981年06月発行

文献概要

話題

ポーランドのNencki Instituteをたずねて

著者: 川村浩1

所属機関: 1三菱化成生命科学研究所

ページ範囲:P.277 - P.280

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 ポーランドの首都ワルシャワ市には63年の歴史をもつ由緒のあるNencki Institute of Experimental Biology(図1)がある。この研究所の最大の部門であるDept. of Neurophysiologyは,かつてJerzy Konorski(1903〜1973)教授を主任として名声を博し,Boguslav Zernicki(ゼルニツキー)教授(図2)に引継がれた今も100人のスタッフをもつ有力研究室である。Zernicki教授はかつてイタリーのピサ大学生理学教室に留学し,三叉神経前・橋部切断ネコ(midpontine pretrigeminal preparation)を用いて古典的条件づけの実験を行った(Arch. ital. Biol.,100:305-310,1962)。筆者の研究室でも,筆者のピサ大学留学(1965〜66)中の経験をもとにして,池上司郎博士が中心となり,三叉神経前・橋部切断ネコでの眼球運動のオペラント条件づけの研究を進めている。このオペラント条件づけに関するわれわれの最初の論文(1977,Brain Research,124:99-108)以前にも,Northwestern大学のShlaer & Myerによってこの標本でオペラント条件づけに成功したという報告(1972,Brain Research,38:222-225)がでている。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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