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特集 膜の転送 総説
細胞膜構成タンパク質の生合成と細胞内輸送
著者: 中田博1 田代裕1
所属機関: 1関西医科大学第1生理学教室
ページ範囲:P.290 - P.299
文献購入ページに移動 図1は細胞膜の構造モデルとして広く一般に知られている流動モザイクモデル1)(Singer & Nicolson)を示したものである。この図からも明らかなように,細胞膜構成タンパク質はその存在様式により表1のように分類されている。
構成膜タンパク質(①b,②,③b)は,何れも細胞膜と強固に結合したタンパク質で,組織適合性抗原2,3),Na,K-ATPase4)などは②に属することが明らかにされている。ペブチドホルモンの受容体なども同様の存在様式であることが予想され,細胞膜表面で受けた情報を細胞内に伝達(transduction)しているものと考えられる。なかには①+②という組合せで機能を果たしているものもあろう。
構成膜タンパク質(①b,②,③b)は,何れも細胞膜と強固に結合したタンパク質で,組織適合性抗原2,3),Na,K-ATPase4)などは②に属することが明らかにされている。ペブチドホルモンの受容体なども同様の存在様式であることが予想され,細胞膜表面で受けた情報を細胞内に伝達(transduction)しているものと考えられる。なかには①+②という組合せで機能を果たしているものもあろう。
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