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特集 膜の転送 総説
分泌における膜の転送
著者: 菅野富夫1
所属機関: 1北海道大学獣医学部獣医生理学講座
ページ範囲:P.313 - P.316
文献購入ページに移動刺激一放出連関(stimulus-secretion coupling)という言葉も,厳密には,放出刺激が分泌細胞膜受容体に作用し〔Ca2+〕i上昇をへて,開口放出を始動するまでの放出過程を表現している。しかし,De Duve2)がexo-cytosisという言葉を提案したときには,広義に用いており,endocytosisと一対にして両者を含めcytosisと表現したのである。endocytosisのうちの一形式pinocytosis(細胞の飲作用)の逆の過程と考えてreverse pinocytosisという表現が使われているが,De Duveの提案にしたがえばこの表現も広義の意味をもってくる。
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