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文献詳細

雑誌文献

生体の科学32巻5号

1981年10月発行

文献概要

話題

リン酸化カスケード仮説の真偽

著者: 林正男1

所属機関: 1筑波大学生物科学系

ページ範囲:P.463 - P.466

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 アメリカ東部,首府ワシントンD. C. 郊外の町ベセスダにあるNIH(National Institutes of Health)にきて1年半余り,全米をゆるがしている最近の「話題」を紹介したい。
 まずNIHとは,全米の医学生命科学研究開発費の43%(31億ドル)を費やすアメリカの医学生命科学研究開発の総元締めで,12の研究所,1つの病院,その他で構成されている(林・嶋武:生物物理,114:44,1981)。その中の最大の研究所,国立ガン研究所(National Cancer Institute)に私の所属する総勢93名(1981年8月1日現在)のLab. of Molecular Biologyがある。チーフは50歳のユダヤ系アメリカ人Ira H. Pastanで,彼直属のグループの他に7つのセクション(セクション1つが日本の1〜3講座分)を抱えている。その1つMembrane Biochemistryセクションが私の所属する総勢6名のセクションで,チーフは日系3世の37歳になるケンことKenneth M. Yamadaである。細胞表面及び血漿中に存在する大きな糖タンパク質フィプロネクチンの研究では世界の5指に入る人である。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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