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文献詳細

雑誌文献

生体の科学32巻6号

1981年12月発行

文献概要

解説

光受容器での化学信号から電気信号への変換

著者: 河村悟1 吉澤透2

所属機関: 1慶応義塾大学医学部生理学教室 2京都大学理学部生物物理学教室

ページ範囲:P.503 - P.514

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 視覚は,我々の感覚のうち最も重要なものであり,外界からうけとる情報量のうち,90%以上は視覚によると言われている。網膜は,形態的に独立した単位で存在し,剔出して実験することが可能であること,および,与える刺激としての光は制御しやすく,また波長と光量子数の測定が容易で,刺激が厳密に規定されること,などの理由から,刺激受容のメカニズムの研究のなかでは,視覚の分野は最も研究が進んでいる。以下,このメカニズムの最近の研究について,主として生理化学的側面から概説する。従って,本稿で詳しくは扱わない点については,他の成書,総説を参照されたい1〜16)

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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