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「第8回国際薬理学会」の話題
著者: 長尾拓1 佐藤公道2 小幡邦彦3 倉橋和義4 小西史朗5
所属機関: 1田辺製薬・薬理研 2京都大・薬学・薬理 3群馬大・薬理 4京都大・薬理 5東京医歯大・医・薬理
ページ範囲:P.71 - P.79
文献購入ページに移動Ca拮抗薬は,強い冠血管拡張作用を有し,かつ,冠血管の攣縮を抑制することなどから狭心症の治療に用いられる薬物である。そしてCa2+の細胞内への流入を選択的に抑制する性質,特に心筋においてvoltage dependentなCa channelを選択的に遮断することが明らかにされて以来,生理学者から臨床家まで広範囲の研究者に興味をもたれている。今回,国際薬理学会で取り上げられたものも時宜をえているといえよう。
第8回国際薬理学会におけるシンポジウムの1つとして,"Inhibitors of calcium fluxes"がベルギーのGodfraind教授と米国のSchwartz教授によってオーガナイズされ,また,サテライトシンポジウムの1つとして,"Symposium on calcium blocking agents:a novel intervention for treatment of cardiac disease"が前記Schwartz教授と平則夫教授によりオーガナイズされた。なお,後者はAmerican Heart Associationがcosponsorになっており,講演内容は後日Circulation Researchのsupplementとして刊行される予定。
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