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文献詳細

雑誌文献

生体の科学33巻2号

1982年04月発行

文献概要

実験講座

Patch clamp法によるsingle-channel currentsの研究

著者: 吉田繁1

所属機関: 1長崎大学医学部生理学教室

ページ範囲:P.157 - P.167

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 細胞が興奮すると,チャンネルの開閉現象が起こり,イオンが通過すると考えられていた。1970年代半ばより,膜の微小領域(patch)を電位固定(clamp)し,patch内に存在する個々のチャンネルの活動によって起こる微小な(pA=10-12Aのオーダー)イオン電流,即ちsingle-channel currentの測定が可能となった。このpatch clampの技法により,概念にしか過ぎなかった「チャンネルの開閉現象」が具体的にとらえられるようになったことは,電気生理学領域での画期的な出来事であり,驚く程急速な進歩を遂げているsingle-channel currentsの研究を見渡してみる事は,有意義なことと思われる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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