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特集 神経発生の基礎 総説
細胞認識の分子的基礎—細胞間接着分子の役割
著者: 竹市雅俊1
所属機関: 1京都大学理学部生物物理学教室
ページ範囲:P.194 - P.202
文献購入ページに移動細胞認識機構に分子レベルでアプローチするためには,生体内現象をそのまま取り扱うことは不都合なことが多い。そこで,細胞培養系で生体内現象をできるだけ忠実に再現し,これを生化学・分子生物学などの分析的手法で解析できれば理想的である。しかし,培養系で再現できる生体内現象は限られており,神経末端の標的認識などという微妙な過程はかならずしもうまく再現できない。そこで,より単純な細胞認識現象,あるいはその基礎となる現象が当面の現実的な研究課題となっている。
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