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特集 成長因子
特集「成長因子」によせて
著者: 山根績1
所属機関: 1東北大学抗酸菌病研究所
ページ範囲:P.346 - P.347
文献購入ページに移動 Growth factorなる言葉は元来微生物に対する増殖因子として用いられたものである。すなわち無機塩やアミノ酸ではなく,たとえばパラアミノ安息香酸のように,極く微量で特定の細菌の増殖を支配するような物質をgrowth factorまたは細菌ビタミンと称したことが,この用語の使用のおこりである。
しかしこの言葉を培養細胞に対して用いるようになったのは,主としてGordon H.Satoらがgrowth factorを含む無血清培地を数多く開発して以来のことであると言っても差し支えあるまい。ところが培養細胞に対するgrowth factorを増殖因子と訳すべきか,成長因子と訳してよいか,しばしば困惑することがある。
しかしこの言葉を培養細胞に対して用いるようになったのは,主としてGordon H.Satoらがgrowth factorを含む無血清培地を数多く開発して以来のことであると言っても差し支えあるまい。ところが培養細胞に対するgrowth factorを増殖因子と訳すべきか,成長因子と訳してよいか,しばしば困惑することがある。
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