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谷口シンポジウム「神経細胞の成長と可塑性」
著者: 小幡邦彦1
所属機関: 1群馬大学医学部薬理学教室
ページ範囲:P.501 - P.504
文献購入ページに移動 谷口財団脳科学部門の国際シンポジウムは今年で第6回を迎え,去る10月18日〜21日,琵琶湖畔の求是荘で開催された。今回は久野宗教授(京大)がプログラム委員長で,テーマは「神経細胞の成長と可塑性(Neuronal Growth and Plasticity)」であった。プログラム委員として高橋国太郎(東大),塚原仲晃(阪大),山本長三郎(金大)教授とともに私も参加したので,概要を報告する。
Developmental neurobiologyは中枢神経系の発生とそれに続く発達,可塑性,再生などの変化のメカニズムを明らかにしようとするもので,最近,急速に発展している。これには初期胚の微小手術,培養,免疫組織化学などの技術的進歩もあずかっている。今秋の北米神経科学会大会のプログラムを見ると,全体で290のセッション中,48が第1部門のDevelopment and Plasticityに分類されている。わが国でもさまざまな分野からの研究者がこの問題にとり組むようになっており,今回のシンポジウムで上記のテーマがとり上げられたのはタイムリーであった。若手研究者の交流という財団の方針もあるが,この分野で実際に第一線に立っているのも若手で,米国からの参加者10人もキャプテン格のD.Purves以外は,31歳のL.W.Lichtmanまですべて30歳台であった。
Developmental neurobiologyは中枢神経系の発生とそれに続く発達,可塑性,再生などの変化のメカニズムを明らかにしようとするもので,最近,急速に発展している。これには初期胚の微小手術,培養,免疫組織化学などの技術的進歩もあずかっている。今秋の北米神経科学会大会のプログラムを見ると,全体で290のセッション中,48が第1部門のDevelopment and Plasticityに分類されている。わが国でもさまざまな分野からの研究者がこの問題にとり組むようになっており,今回のシンポジウムで上記のテーマがとり上げられたのはタイムリーであった。若手研究者の交流という財団の方針もあるが,この分野で実際に第一線に立っているのも若手で,米国からの参加者10人もキャプテン格のD.Purves以外は,31歳のL.W.Lichtmanまですべて30歳台であった。
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