文献詳細
特集 モノアミン系
文献概要
前世紀の中頃から,多くの研究者によって,血液中に血管収縮作用をもつ物質が含まれていることが明らかにされ,高血圧症の成因との関連において,この不明の物質の抽出に向かって,多くの努力が注がれて来た。1948年,Rapport,GreenとPage49)は,ついにウシ血清からserum vasoconstrictorとして板状結晶を純化し,クレアチニンおよび硫酸部を除去したインドール部,すなわち5-hydroxytryptamineを,改めて"serotonin"と呼んだ。
一方,VialliとErspamer(1933)73)は,ウサギの消化管粘膜にアミンが存在することを証明し,さらにErspamer(1940)17)は,この平滑筋収縮作用を有する物質が消化管に広く分布するenterochromaffin cellsで産生されていることを明らかにし,"Enteramin"と名付けた。しかし,後年,ErspamerとAsero18)は,このアミンがセロトニンと同一の物質であることを確認した。
一方,VialliとErspamer(1933)73)は,ウサギの消化管粘膜にアミンが存在することを証明し,さらにErspamer(1940)17)は,この平滑筋収縮作用を有する物質が消化管に広く分布するenterochromaffin cellsで産生されていることを明らかにし,"Enteramin"と名付けた。しかし,後年,ErspamerとAsero18)は,このアミンがセロトニンと同一の物質であることを確認した。
掲載誌情報