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文献詳細

雑誌文献

生体の科学34巻2号

1983年04月発行

文献概要

特集 モノアミン系

アミン産生細胞—特に副腎クロム親和細胞のオピオイドペプチドに関する電顕免疫組織化学について

著者: 小林繁1 内田隆1

所属機関: 1山梨医科大学解剖学教室

ページ範囲:P.99 - P.106

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 生体にはアミンだけを分泌する細胞は存在しないと考えたほうがよい。アミンを分泌する細胞は同時に分泌性のペプチドを産生し,逆にペプチド分泌細胞には,原則としてアミンを代謝する能力が備えられている1,2)。「アミン産生細胞」と一般に考えられているものは,「伝統的にアミンだけが検出されていた細胞」および「分泌されるアミンの意義が解明された一方で,ペプチドに関しては作用が不明のままに存在そのものが過小評価されている細胞」である。
 ここで言うアミンおよびペプチドはいずれも生体の機能調節系におけるメッセンジャーとして分化・発達してきた物質である。生体の機能調節系は神経系と内分泌系を2本の柱とし,前者では情報が電気現象として神経線維(つまり細胞の突起)を経てすみやかに伝達される。一方,内分泌系では情報はホルモンによって伝えられ,これが血流を介して標的細胞に作用する。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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