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文献詳細

雑誌文献

生体の科学34巻3号

1983年06月発行

特集 細胞の極性

細胞極性と精子

著者: 外山芳郎1 鈴木二美枝1 永野俊雄1

所属機関: 1千葉大学医学部第2解剖学教室

ページ範囲:P.209 - P.217

文献概要

 動物細胞,植物細胞を問わず多くの細胞には極性が認められる。動物細胞においては各種の上皮細胞,腺細胞,神経細胞などに明瞭な極性が認められる。とくに精子はあたかも単細胞動物のように卵に向かう走性を示すので,極性分化も著しい。
 精子は1677年にLeeuwenhoekにより見つけられたが,精子の生物学的意義は,1875年にHertwigが精子の卵への進入を発見するまでわからなかった。1950年代になり,電子顕微鏡および生物試料作製技術の進歩により精子の形態学的研究は加速度的に進んだ。本稿ではおもに哺乳類の精子について,その極性に注目して超微細形態を中心として述べる。

掲載誌情報

出版社:株式会社医学書院

電子版ISSN:1883-5503

印刷版ISSN:0370-9531

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